広報やおつ 平成30年10月号
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広報やおつ No.5749カウナスの学校でのウエルカムイベントでは、リトアニアの子どもたちが民族衣装に身を包み、私たちは伝統的なフォークダンスによる熱烈な歓迎を受けました。ホストファミリーとの対面では、とても緊張した様子でした。各家庭での4日間のホームステイでは、日本語は通じません。事前研修で英会話やコミュニケーションを学んできたものの、果たして通じるか大変心配していました。しかし、大人の心配をよそに、子どもたちは元気よくあいさつし、楽しそうに会話していました。中には、「シャワーに入ったり食事をとったりするタイミングが分からなかったけど、なんとかクリアできました」と笑顔で話してくれた子もいました。積極的にコミュニケーションをとることで、問題を解決するたくましい姿が見られました。ピクニックでは、八百津町が推進している人道学習についての意見交流を行い、その後レクリエーションで交流を深めました。子どもたちの提案で「だるまさんが転んだ」を始めると、全員が笑い合い、見ている私たちにも楽しさが伝わってきました。これは、ホームステイでの相互理解があっての姿であり、目的である異文化を理解することができた証だと思います。3.充実したホームステイをとおして異文化を理解するがりによって成り立ち、そのためにも世界が平和であることが最も重要であると痛感しました。また、中世のヨーロッパの建築物や街並みの説明を受け、子どもたちは一生懸命メモを取りながら聞いていました。その真剣な表情から、この研修が、大きな意味をもつ学習の機会であると感じました。カウナスでの4日間、思いを伝える凧づくりなど、多くの交流事業を行ったことにより、確かな友情を育むことができました。お別れの時には別れを惜しむ言葉を耳にしました。英語や身ぶり手ぶりで、相手に気持ちを伝えようと積極的にコミュニケーションをとる子どもたちの姿には成長を感じました。また、国によってお金の価値や考え方が違うことなど、国民性の違いを感じる一方で、命の尊さや平和の大切さは万国共通であることも十分理解することができました。さらに、日本との違いなどをとおして国際感覚も身につけられました。4.英語力を磨き、国際感覚を養うリトアニア・ポーランドの歴史を学ぶことで、国が侵略され消滅したり、再び独立のために立ち上がって復興したりと、激動の時代を乗り越え、現在の姿になったことを知りました。子どもたちは、「戦争や侵略による悲惨なあやまちを今後起こしてはいけない」と、世界平和の大切さを痛感していました。国民の手によって多く時間をかけて復興・再建された旧市街地などは、今では世界的にも有名な観光地となっていました。この豊かな生活や幸福があるのも国民一人一人の「生きる力」が結集し、なし得たことと感じます。このように、美しい風景の裏にある事実を知ることができました。今の繁栄は、人々の思いや繋5.ヨーロッパの歴史・文化を学ぶお別れの会で、リトアニアの国会議員でアジア外交担当のミンドウガスさんや、現地学校のリナ校長先生に「今後もこの交流事業が続くことを強く願います」と言っていただきました。この研修では、全ての目的が達成でき、参加した子どもたちにとって、一生心に残る体験となったことでしょう。子どもたちが、将来に向けて夢を持つために絶好の機会となるような研修内容であると強く思います。八百津町の代表として、自覚と目標を胸に挑んだ研修は、このように大成功に終わりました。今回の研修で得た成果を周りの多くの人たちに語り、伝えるとともに、それぞれが「夢・志」を持ち、実現できるよう努力していく姿を、強く期待します。最後になりますが、このような機会を与えてくださいました吉田茂様に深く感謝するとともに、研修会参加を支えていただきました保護者のみなさま、そして関係者のみなさまに深く感謝申し上げ、報告とさせていただきます。6.八百津町の友好都市カウナス市との交流を深める

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