広報やおつ 令和元年10月号
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8広報やおつ No.584令和初の八百津町中学生海外派遣研修。今年も8月5日㈪から14日㈬まで、10日間の日程で実施されました。研修先は今年で3度目となる「リトアニア・ポーランド」です。本研修の目的は、「海外の文化や歴史などの理解を深めるとともに、国際感覚、人権意識を養うことで、今後グローバル化する社会に対応できる八百津町の子どもを育成する」ことです。そのために、町内で暮らす16名の中学生が一団となり、出発に向けて5回の事前研修会や海外渡航の説明会に参加し、両国について学び、研修に対する一人ひとりの意気込みや願いを理解しあってきました。現地での研修を終えた今、16名の子どもたちの思い、今後に懸ける夢や希望を、実際の声を紹介しながら、振り返ってみたいと思います。1「ワクワク感が増してきました!」事前研修会では、英会話、リトアニア・ポーランドの文化・歴史、ホロコーストの歴史について学習しました。また、現地で披露する合唱曲の練習にも取り組み、自信をもって研修に参加できるように素地を築いていきました。初めて顔を合わせる仲間とも次第に打ち解け、共通の目的をもつ16名ならではの集中力と熱心さにあふれていました。事前研修会を数回重ねたころ、子どもたちはホストファミリーの名前とその紹介文が記載されたプリントを受け取りました。更に表情が輝き、目をキラキラさせながらそのプリントに見入る子どもたち。そして語ってくれたのが、上記の言葉でした。自分一人でホストファミリーと過ごす3日間は、今回の研修の魅力のひとつです。リトアニアの家庭生活を一緒に営む時間こそが、英語を駆使してコミュニケーションを図る絶好の機会だと実感し、期待に胸を膨らませていました。2「優しくしてもらえばもらうほど、自分から積極的にならなきゃって思いました」カウナス旧市庁舎で盛大に開かれたウエルカムイベントでは、夢のような時間を過ごしました。リトアニアの子どもたちの伝統的なフォークダンスの披露や、心のこもった歓迎の言葉など、温かく迎えていただきました。ホストファミリーとの対面では、一人ずつ名前が呼ばれ、拍手喝采の中、両手を広げた家族に囲まれていきました。ホストファミリーと一緒に、少し恥ずかしそうにしながらも各家庭へ向かう子どもたちの姿に、胸が熱くなりました。翌日、各家庭からドブケヴィチュウス学校へ集合した子どもたちは、日本の仲間と再会し、やや緊張から解き放たれたような表情をしていました。ホストファミリーは精一杯のおもてなしをしてくださるし、やさしい英語で話しかけてくださいました。けれど、自分がどう英語で応えたらいいかが分からないと、戸惑いや緊張で過ごした一晩令和元年度 第17回 八百津町中学生海外派遣研修報告八百津町中学生海外派遣研修を終えて団長 佐藤 亜紀(八百津東部中学校長)「人と人をつなぐもの」

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