広報やおつ 令和元年12月号
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15広報やおつ No.586永田りかさん 国税庁長官賞『税に関する高校生の作文』東濃実業高等学校3年生の永田りかさんが、国税庁が募集した『税に関する高校生の作文』で、国税庁長官賞を受賞しました。全文をご紹介します。「自営業家系の友人と私」「いらっしゃいませ」と元気よくお客さんに声をかけお店の手伝いをしているのは、私の中学生のときからの友人だ。地元で安いと有名なスーパーマーケットを営む祖父の手伝いを休日にしているらしい。そんな友人と一緒に遊んでいたとき、スマートフォンで増税のニュースを知った。十月一日から消費税が八パーセントから十パーセントになる。軽減税率制度が実施されても、友人は値札を替えたり売上に影響がでたりと少なくとも面倒くさい、嫌だなどマイナスの発言をすると思った。しかし、「これで日本の未来も安心だね」と言った。詳しく聞くと「今の高齢者三経費、年金・医療・介護と呼ばれている高齢者メインの社会保障から、社会保障四経費、年金・医療・介護・子育てという高齢者だけでなく子ども、孫の世代までのサポートを充実させることが目的で増税するからだよ」と教えてくれた。私は自分のことや目の前のことだけ考えて払うお金が増えるのは嫌だと思っていた。しかし話を聞いてみんなの未来のためにも増税は大切なことだと考えが変わった。買い物をして消費税を払う。当然なことだけれど人助けや未来への投資をしていると思って払うようになったらまだ社会に出て働いていない私でも社会に貢献しているような気がしてうれしかった。また、自営業家系の友人は私よりも増税で影響があるにも関わらず未来のことを考え増税に賛成な姿はとてもかっこよかった。何気なく見ている値札やレジはいつのまにか増税と共に替えてくれていることが多い。売る側の気持ちになって考えてみても様々な影響があることを再確認したので日々感謝して買い物をしていきたいと思った。私は友人の増税への意見を聞いて増税は反対だったが賛成意見に変わった。友人が増税について詳しく知っていたからこそ説得力があり、心が動いた。友人は幼い妹やお店に来る幼い子に増税について教えたことが数回あると言っていた。日頃からニュースに興味を持ち幼い子に教えてあげることは国民みんなでこれからの日本について考える良いきっかけになると思った。私も正確な知識を身につけたくさんの人に増税について知ってもらえるように活動していきたいと思った。今日も友人は店頭に立ち元気に働いている。未来のために増税に賛成な友人が名物の大きなチキンカツを揚げ販売している姿はいつまでも輝き続けると確信した。八百津町商工会 TEL:0574-43-0266お気軽にお問い合わせください。この事業は国の「プッシュ型事業承継支援高度化事業」により実施するものです。プッシュ型事業承継支援高度化事業 地域事務局岐阜県商工会連合会 岐阜市薮田南5-14-53 OKBふれあい会館9F TEL:058-274-9723

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