広報やおつ 令和4年7月号
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八百津町立八百津東部中学校思いをつなぐICTの活用令和2年度に学校へタブレットが導入され、昨年度から本格的なタブレットの活用を実施してきました。インターネットでの調べ学習やプレゼンテーション、撮影した動画・静止画を活用しての交流など、教科授業での活用を行っています。また、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ウェブ会議システムを活用してのオンライン授業や生徒の集会、PTA総会など、授業以外の場面でも活用してきました。そのような活用を進める中で生徒の想いを形にした例を紹介させていただきます。全員参加の体育祭営していた生徒会のメンバーの一人が、当日欠席することになってしまいました。それまで一生懸命に運営に関わってきたその生徒の姿や、「全員で体育祭を創り上げたい」という仲間の願いを受け、当日はウェブ会議システムを活用して、オンラインで自宅と会場を繋ぎ、生徒が体育祭に参加できるようにしました。その生徒は競技の様子をタブレットで視聴し、途中には競技種目紹介という形で参加ができました。また、その生徒が担当した閉会の言葉では、競技を頑張る仲間の姿を見ることがで今年度から5月に体育祭を実施することとなり、ゴールデンウィーク明けから準備や練習に取り組んできました。そんな中、体育祭の中心となって運きたため、感想を交えて話すことができました。会場にいる人たちには、本人が話している様子が伝わるように、テレビ画面を朝礼台に設置しました。モニター越しですが顔を見て話を聞くことができました。全校が充実感をもって会を締めくくることができました。一人一人の歌声を合唱に本校の合唱活動には、「歌で心と心を繋げたい」という思いが込められています。昨年度は、感染症対策を徹底しながら10月後半から合唱の取り組みをスタートしました。本校の合唱活動は、文化委員会を中心に生徒の力で活動を進めています。学校全体の様子や実態を生徒自身が掴み、練習方法や練習内容を自分たちで生み出しています。そんな中、全国的な感染症の影響を受け、校内での歌唱ができない状況になりました。しかし「合唱の火を消したくない」という生徒、教員の思いから、なんとか合唱の活動ができないかと試行錯誤しました。学校では歌えないため、生徒一人一人が自宅で練習することとなりました。練習の様子をタブレットで録画し、次の日に学級で視聴して、交流する中で合唱を高めてきました。残念なことに、年度内に制限が解除されることがなかったため、学校で合唱をすることはできませんでした。そこで、一人一人が歌唱した動画を編集で重ね合わせ、一つの合唱動画を作成しました。伝統を引き継ぐ会では、1、2年生の合唱動画と3年生の合唱動画をそれぞれに送り合いました。「自分たちが大切にしてきた合唱をつなぐことができた」という想いを残すことができました。生徒一人一人に配られているタブレットには様々な活用方法があります。日々進歩するICTについて常に学びを絶やさず、生徒、保護者の想いを大切にできる活用をこれからも行っていきたいと考えています。はじめにおわりに7No.115シリーズ 教育の窓

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