広報やおつ 令和5年7月号
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誰かを思うから伝えられる言葉小嶋 未桜言葉って何でも伝えられる怖さがある。私は、人間関係に悩むようになり、正直に笑ったり、意見を伝えたりすることが出来なくなりました。言いたいことなどを我慢するようになりました。今、この地球には私と同じように言いたいことを言えずに一人で抱え込んでしまう人がいます。また、残念なことに差別やいじめが起こっています。気付かない内に相手を傷つけ、その相手は自ら命を絶ってしまう。自分と意見が合わなかったり、納得できなかったりということだけで、何でも伝えられる言葉という凶器で心を傷つけてしまう。二万七千人。この人数は令和三年現在、自殺で亡くなってしまった人数。私は、小学校高学年の時、仲の良い友達との間で問題が起こり、自分を責める時期がありました。学校にも行きたくなくなりました。親には相談することもできず、しばらく我慢して学校へ行っていました。でも、楽しくもないし、人間という生き物に恐怖を感じました。伝えられない思いを部屋で泣くという方法で発散しました。この時は、とにかく何もできない自分に怒りを感じていました。それと同時に怖さもありました。仲間という存在は自分にとって最強の武器だと思います。一人ではできないことも仲間がいればできると思えるパワーを仲間はもっています。24 「青少年を育てる会」主催の八百津町青少年育成町民会議では、令和5年度のスローガンを「八百津の青少年(子どもたち) 地域で守ろう 育てよう ―愛の一声運動を核にして―」とし、子どもたちが豊かな人間性を育み、健やかに成長し、自立できる環境づくりに取り組んでいます。 今回の少年の主張大会では、町を代表する3名の中学生のみなさんが思いを発表してくれました。大おお山やま仁に羽は寧ねさん(八百津中学校3年)は、『魅力的な学校にするために』と題し、学校活動の提案を斬新な切り口で披露。池いけ井い戸ど俊しゅん祐すけさん(八百津東部中学校3年)は、『僕は里親になる』と題し、動物の命と向き合うことを実体験を交えて語りました。 最優秀賞となった小こ嶋じま未み桜おさん(八百津中学校3年)は、『誰かを思うから伝えられる言葉』と題し、自身の体験から感じたこと、家族の温もりを聞かせてくれました。すばらしい主張をありがとうございました。青少年を育てる会6/11

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