広報やおつ 令和5年7月号
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でも、仲間がいるからこそ起きてしまう問題もあります。なんでも言える関係だからこそ、大切にしたいと思うからこそ、強い言葉で傷つけ合ってしまう。そうして、一つの命がまた絶たれてしまう。このような経験や社会の現状から、仲間の大切さ、言葉の伝え方、人間関係の難しさを学びました。私は、この十三年間でたくさんの人にお世話になりました。その中で一番お世話になった人は両親です。私は、両親がいてよかったなと心から思っています。問題が起きた時、両親には頑張って隠していました。しかし、両親にはお見通しでした。「何があったの。」と聞かれた時、私は今まで我慢してきたことが込み上げてきて大泣きしてしまいました。余計に心配した親の顔を見て、もう隠せないと思いすべてを話しました。すると、両親は、「どうして話してくれなかったの。」と泣いていました。予想外でなんだか我慢して話していなかったことに後悔しました。両親に話していなかったら問題は解決していなかったので、本当に感謝しています。両親の存在は私の中でとても大きいです。この事以来、両親には、自分が辛いと思ったことを伝えることができます。私は、この時までは我慢するタイプでしたが、この経験を通して、その日にあったこと、思ったことを言葉にして伝えることが大事なのだと知りました。 みなさんは、これまで仲間との関わりで大変だったことはありますか。仲間との関わり方で大事なことは「感情」、「思ったこと」、「言いたいこと」の伝え方です。たった一言の違いで相手を傷つけることもあります。自分は、傷つけたと思っていなくても、相手は思った以上に傷ついている場合もあります。人それぞれ言葉の受け取り方は違います。だから、言葉を選んで伝えることも必要になってきます。ちょっと伝え方を変えることで仲間との会話も盛り上がるかもしれません。私は、もうあの時の思いをしたくないし、みんなにも感じて欲しくないです。そのために言葉の伝え方、言葉の使い方を改めて考えています。そして、だんだん伝え合える仲間が増えてきて楽しく過ごせています。まだ我慢してしまうことはありますが、その日にあったことを両親に毎日伝えています。考え方を変えることでたくさんの人と関われるようになったし、楽しくもなりました。しかし、人間関係は今でも難しいです。だからこそ、周りの現状をしっかり見て、少しでも心に悩みを抱えている人を減らしていきたいです。特に、身近なところでは、周りをよく見渡し、悩みを抱えている人に気付ける自分でありたいです。これからも、言葉を大切に人と関わっていきます。25小嶋未桜さん小嶋未桜さん池井戸俊祐さん池井戸俊祐さん大山仁羽寧さん大山仁羽寧さんやおつ note

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