広報やおつ 令和6年10月号
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5年ぶりの八百津町中学生海外派遣研修。8月30日から9月8日までの10日間、リトアニアそしてポーランドへ10名の子どもたちを派遣しました。これは、郷土の先輩の篤志「吉田茂国際交流基金」によるものです(株式会社イビサ元会長)。この研修は、実は出発前の事前研修が大切です。語学研修に加え、現地の文化やアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所(以下アウシュヴィッツ)について学びます。その他、八百津町を英語で説明するプレゼンテーションの作成があります。講師は、リトアニアから県庁に出向している国際交流員、ユダヤ人迫害に関する人権教育機関の研究者、ポーランド大使館、英語指導員など多彩です。現地で披露する3つの合唱曲(うち1曲はリトアニア語)の練習もあります。どの研修も真剣にそして意欲的に参加しました。事前に身につけた力と自信は、10日間の笑顔につながりました。2 リトアニアカウナス市の関係者にとって、“ヤオツタウン〟の認知度は高いと感じました。また、リトアニアにおけるすべてのプログロムで、温かい歓迎とディープな体験が準備されていました。ドブケビチュウス学校に到着したのは現地時間の夕刻でしたが、子どもたちの伝統的な踊りで温かく迎えていただきました。派遣生の英語のあいさつと現地語の合唱披露の後には現地の方からの拍手喝さいをいただきました。最初の出会いから心理的な壁はずいぶん小さくなったと思います。校舎の掲示板には、両国の子どもたちの合作の絵画「ブリッジプロジェクト」が掲示してありました。ドブケビチュウス学校の生徒たちは日常的にこれを目にしています。カウナス市との友好は、確実に深まっていることを実感しました。通常では味わえない研修が用意されていました。農村における伝統的な暮らしの体験やユネスコ世界遺産に登録されている砂丘の見学などです。この研修には、現地校の校長先生や職員、そしてホームステイ先の生徒にも参加していただけました。異文化を知る機会にもなりましたし、リトアニアの方たちが、伝統や自然との共生を大切にしていることを肌で感じました。農村では、現地の遊びを両国の生徒がいっしょに楽しみました。言葉や文化の壁を乗り越え交流し合う姿は、とてもほほえましく、また未来への可能性を感じさせました。3泊4日のホームステイ。日本語が通じない、そして生活様式が違う中での経験です。会話は英語です。食事のマナーやメニューは異なります。トイレ事情も1 笑顔の派遣生熱烈歓迎3 4 異文化の理解ホームステイ22令和6年度第18回 八百津町中学生海外派遣研修報告第18回 八百津町中学生海外派遣研修報告「世界の中の私、そして未来」「世界の中の私、そして未来」八百津町中学生海外派遣研修を終えて八百津町中学生海外派遣研修を終えて団長 社本 勝義(八百津町教育長)団長 社本 勝義(八百津町教育長)特集令和6年度

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