命のヴィザ

「査証 蘭領行 敦賀上陸 滞在拾日間 昭和十五年七月三十一日 在カウナス領事代理杉原千畝」と書かれたこのヴィザは、アメリカ在住の生命科学研究者であるシルビア・スモラー博士が大切に保管していた物です。

命のヴィザ

スモラー博士は、ポーランド出身のユダヤ人で、当時七歳の彼女は、千畝からビザ発給を受け、両親と共にアメリカに亡命した。スモラー博士は、このビザを八百津町に寄贈するとともに、次のようなことを語ってくれています。「今日私がここにいられるのは、杉原千畝氏が私の命を救ってくれたから。しかし杉原氏が救ったのは、私の命だけではありません。私の息子、そしてその将来の子どもたち、さらにこれらの人々が接するすべての人々、未来に至る多くの命。六千人のヴィザで、杉原さんが救った人はどれだけいるのか想像してみてください…。」

杉原ヴィザの記載があるアレキサンダー・ハフトゥカのパスポート

杉原千畝の生誕地である岐阜県八百津町において、
人道主義・博愛精神の普及のため、活用していただくことがよいということから
アレキサンダー・ハフトゥカの娘であるシルビア・スモラーさんから
寄贈を受けたものです。(岐阜県八百津町所蔵)

※ パスポートは岐阜県八百津町所蔵です。