杉原千畝「正しいことをしよう」高校生エッセイコンテスト

はじめに

 

八百津町は杉原千畝さんの故郷として、氏の功績を称え、後世に伝える活動に取り組んでいます。八百津町とシルヴィア・スモーラーさんとの出会いは、まさに偶然としか言いようがありませんが今から振り返ってみれば、それは必然でした。その必然の出会いが端を発し、スモーラーさんが日本で出会ったある母親とその息子からインスピレーションを得て「Sugihara ‘Do the Right Thing’ Essay Contest」(杉原千畝「正しいことをしよう」エッセイコンテスト)がはじまりました。

第1回目のコンテストは1997年にニューヨーク州の学校で開催され、ホロコースト・オーラル・ヒストリー・プロジェクトの一環として、その後数年にわたりサンフランシスコやボストンなど米国各地で開催されました。その後2019年にはスモーラーさんの甥にあたるマット・チャノフさんが役員を務めるNGO団体SHOFCO-Shining Hope for Communitiesが本部を置くアフリカのケニアにて、このコンテストへ資金を提供して復活させました。それから4年間にわたり、隣国のブルンジからの参加者も増え、規模を拡大しながら毎年開催しました。

このコンテストを開催する目的は以下の通りです。

 

  1. 若者たちに、自分自身の人生において、また地域社会の人々にとって「正しいことをする」ということはどういうことなのかを考える機会を与える。
  2. 杉原千畝とホロコースト全般について学ぶ。

    そして、このケニアのコンテストにおいては、

  3. 世界で最も貧しい地域の出身である学生たちに、自分たちに影響を与えた人々やその行いについて発言し、かつそれを自ら実行する機会を与える。

 

マットさんはこの特別な目的を掲げ、地域のプロジェクトとして実現できるよう支援しています。

日本から見て、ケニアの環境はかけ離れていると思うかもしれませんが、学生たちのエッセイを読んでみると、歴史・文化・言葉など全く異なる環境で暮らす遠い国の人たちも、同じようなことを悩んだり考えたりしている。そしてどんな状況でも、大切なことは同じなのだと。それを知ることができれば、自分とは異なる人々に共感する第1歩となり、ひいては世界の調和や平和へとつながっていくことになるでしょう。

 

このウェブサイトは、Sugihara ‘Do the Right Thing’ Essay Contest(杉原千畝「正しいことをする」エッセイコンテスト)を世界の多くの人にお届けすることを目的としています。

 

コンテスト発案者からのメッセージ

シルヴィア・スモーラー氏より Foreword of Sylvia Smoller (pdf形式:167KB)

マット・チャノフ氏より Foreword of Matt Chanoff ( pdf形式:147KB)