更新日:2024年12月23日
1年生1位
限界のない女性
ジェーン・シンディ
この世界では、多くの人が多くのことを行い、それにより人々の生活に多くの変化をもたらしてきました。それは、コロナウイルスが我が国を襲った2019年のことでした。世界保健機関(WHO)がその原因がウイルスであると確認し、パンデミック(世界的大流行)であると宣言した後でした。このウイルスは私たちの国、特に私たちのスラム街、キベラに多くの被害をもたらしました。
私たちの国の経済は落ち込みました。ある労働者は仕事を禁じられ、またある労働者は解雇されました。さらに、働き続けた人々はわずかな給料しかもらえず、生活に必要なものを賄うのに十分ではありませんでした。人々は生き残るために救援物資に頼らざるを得なくなっています。一方、学校にも被害がおよびました。学校は約7カ月間閉鎖され、受験生の多くが影響を受けました。学校のカレンダーが変更され、受験生には国家試験の受験を翌年まで延期されることになりました。
私の叔母は、友人から支援を受けある団体を立ち上げました。その団体は、子どもたちの家庭教師をして、彼らを忙しくさせ続けるためのものです。みなさんもご存知のように、怠け心は悪魔の仕事場です。もし、子どもたちが関わり合いを持つものや夢中になれるものが何もなかったら、盗みを始めたり、犯罪に巻き込まれたりすることは間違いないでしょう。
この時期、多くの人が命を落としました。私の叔母は、昼食などの食事を作っていました。授業料が欲しい人はみんなそこに行って手伝うことで、感謝していました。彼らはお金を払う必要はありませんでした。教えている先生方も、お金を稼ぐことができるので感謝していました。この組織は一カ所だけでなく、いろいろなところにありました。子どもたちの親は叔母の活動を喜び、彼女を手伝ったりサポートしたりし始めました。
次第にもっと多くの子どもたちがこの団体に加わり、犯罪事件も減りはじめ、それが私たちのコミュニティにとって大きな安心材料となりました。その活動を通して、私の叔母はお金を持っていない弱い立場の家庭の子どもたちのために学費を払いはじめました。そのおかげで、彼らの子どもたちに必要なもののリストを減らし楽にしてあげることができました。
その地域で軽蔑され見下されている人々であっても何でもできるんだ、ということに私は気が付くことができたのです。最初は、私が住むコミュニティの人々が叔母に対して失礼なことを言ったりしたこともありましたが、COVID-19のおかげで、彼女は村の中で重要な存在であることがわかったのです。
叔母について書くことにしたのは、彼女が私のロールモデルの一人であり、私が助言を得るために頼りにしている存在だからです。彼女は私たちのコミュニティのために多くのことをやってくれ、また子どもたちが国家試験に向けて学力を付けられるように学校での勉強を推し進めくれました。彼女のような人がもっと増えたらどんなにいいでしょう。私も彼女のようになれるよう、私の助けを必要としている人たちをサポートできるよう、学校での勉強に一層励んでいます。