分類・農林業

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5年ごとの農林業センサスについて

提案

農林業センサスは農家などの主観に基づいたものですが、それが把握に至らないように思う。
町に伺いたい、耕作放棄地面積、荒廃農地面積を把握しているのかを。
休耕地と耕作放棄地の単語を町は読み違えていないか?
農水省は放棄地の面積を1975年で約13万ha 2015年は42万ha
とステートメント(出典:農水省weBサイト)している。
八百津町の休耕地と放棄地・荒廃農地の面積を公表してもらいたい。
放棄地とは1年以上作付けがなく、この数年の間に作付けの意思のない土地を農水省は定義している。
問題は放棄地・荒廃農地を再度、耕作するか、どうすれば利用(耕作または他に転用)出来るかを考える時期ではないか。

回答

日頃は町行政にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。
お問い合わせをいただいた件について、回答させていただきます。

2015年農林業センサスによる耕作放棄地面積は162.6haです。現在は把握しておりません。
言われるとおり、耕作放棄地面積は、5年に一度の農林業センサスで調査されるもので、農家等の耕作意思の結果になります。2015年の農林業センサスまでは耕作の意思を問う項目がありましたが、2020年から削除されたため、耕作放棄地面積が把握できなくなりました。項目が削除された理由について岐阜県へ問い合わせたところ、『食料・農業・農村基本計画(令和2年3月31日閣議決定)では、「荒廃農地」の発生防止・解消を行う施策を展開することとしており、無用の混乱を避けるため、農家等の主観で左右される耕作放棄地を農林業センサスにおいて把握する必要性は低いと判断したもの。』との回答でした。

荒廃農地については、「現に耕作されておらず、耕作の放棄により荒廃し、通常の農作業では作物の栽培が客観的に不可能となっている農地」とされており、市町村及び農業委員会による荒廃農地の所在地及び荒廃状況を確認する現地調査の結果になります。
令和2年度の調査結果により、荒廃農地面積は629,680㎡。この内、再生利用が可能な荒廃農地が176,617㎡、再生利用が困難と見込まれる荒廃農地が453,063㎡となっております。再生利用が可能な荒廃農地については、八百津町ホームページ内、農業委員会活動の点検・評価および活動計画に掲載の「令和2年度の目標およびその達成に向けた活動の点検・評価」において、遊休農地面積17.7haとして公表しております。ですが、再生利用が困難と見込まれる荒廃農地については公表しておりませんので、欄を追加するなどして公表したいと思います。

休耕地面積については以前から把握しておりません。
休耕地は、一時的に耕作を休止している農地で、耕作者がいれば即時に栽培が可能な状態であり、所有者も農業を継続する意思を持っている必要があると考えます。これまで調査の対象となっておらず、耕作放棄地と同様に農家の主観に基づくものであり、土地の現況と合わない結果となることが考えられるため、今後も休耕地面積を調査する予定はありません。

一度荒廃農地となった農地を再生するのは容易なことではありません。
再生利用可能な荒廃農地の所有者の方に意向調査を実施し、農業者に農地を集積・集約しようとしていますが、すぐに利用できる農地が中心となってしまいます。
荒廃農地の発生を防止すると共に、ご指摘のとおり、既に荒廃化した農地をどのように利用していくか、農業委員会と協力しながら考えていきたいと思います。

ご指摘ありがとうございました。