更新日:2019年7月1日

独立行政法人国際協力機構が発行する『JICA債』への投資について

町は基金運用の一環で資産運用を通じた社会貢献への取り組みとして、独立行政法人国際協力機構(以下「JICA」という。)が発行するソーシャルボンド(社会貢献債)への投資を行いました。  

【八百津町と国際交流】

 第二次世界大戦中、当時リトアニア国在カウナス日本領事館の領事代理であった杉原千畝は、本国政府の指示にもかかわらず、生命線となる多数の日本通過ビザを発給し、ナチス・ドイツから逃れる数千人の避難民を救い、世界中から尊敬を集めています。
 杉原千畝の出身地である八百津町には、彼の人道的行為を後世に伝え、世界平和と命の尊さを発信するため、人道の丘公園や杉原千畝記念館があり、日本国内はもとより世界中からの来訪者が絶えません。
 また、町内の小中高校では、人道・平和教育に力を入れており、小学生による人道創作劇「イエフダーと七つの灯」の公演や、中学生のリトアニア カウナス市への海外派遣事業、高校生によるインターネットを活用したイスラエル ネタニア市の高校との交流など、杉原千畝の功績を通じてさまざまな取り組みを行っています。
 今回、杉原千畝の人道精神同様、独立行政法人国際協力機構(JICA)の開発途上地域への支援という活動に賛同し、JICA債への投資に至りました。

JICA債について

 JICA債で調達された資金は、全額がJICAの実施する貧困削減、人材育成、インフラ整備事業など開発途上国の社会課題を解決するための有償資金協力事業に活用され、持続可能な国際社会づくりに繋がります。
 また、JICA債の発行は、日本政府の「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針」において、SDGsを達成するための具体的施策の一つとしても位置付けられています。