更新日:2023年6月8日

 民生委員・児童委員とは?
   ~地域福祉をサポートする身近な相談相手です~

みなさんがお住まいの地域に、民生委員・児童委員と呼ばれる方々がいるのをご存じですか?民生委員のイメージ図

「民生委員」は、民生委員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員です。

社会福祉の増進のために、地域住民の立場から生活や福祉全般に関する相談・援助活動を行っており、創設から平成29年で100年の歴史を持つ制度です。

また、すべての民生委員は児童福祉法によって「児童委員」も兼ねており、妊娠中の心配ごとや子育ての不安に関するさまざまな相談や支援を行っています。

核家族化が進み、地域社会のつながりが薄くなっている今日、子育てや介護の悩みを抱える人や、障害のある方・高齢者などが孤立し、必要な支援を受けられないケースがあります。

そこで、民生委員・児童委員が地域住民の身近な相談相手となり、支援を必要とする住民と行政や専門機関をつなぐパイプ役を務めます。

 どんな人が民生委員・児童委員になっているの?
   ~地域の推薦を受け、厚生労働大臣の委嘱を受けた方です~

住民の方で、その地域の実情をよく知り、福祉活動やボランティア活動などに理解と熱意があるなどの要件を満たす人が民生委員・児童委員に選ばれる対象になります。

具体的には次の手順で選ばれます。

  1. 自治会などの推薦により、候補者を決めます。
  2. 市町村の民生委員会推薦会が、民生委員・児童委員にふさわしい人を都道府県知事に推薦します。
  3. 都道府県知事が、地方社会福祉審議会の意見を踏まえ、厚生労働大臣に推薦します。
  4. 厚生労働大臣により、民生委員・児童委員が委嘱されます。
また、委嘱を受けた民生委員・児童委員の身分や条件は以下のとおりです。

身分

特別職の地方公務員(非常勤)

報酬など

ボランティアとして活動するため給与はなし。ただし、必要な交通費・通信費・研修参加費などの活動費(定額)は支給されます。

任期

3年で、再任も可能です。

その他

個人の私生活に立ち入ることもあるため、活動上知り得た情報について守秘義務が課せられています。この守秘義務は、委員退任後も引き続き課されます。

平成29年3月末現在、全国で約23万人の民生委員・児童委員が活動しています。

どんな活動をしているの?
    ~地域の見守りや相談・支援、地域福祉活動などを行っています~

民生委員・児童委員は地域の「民生委員児童委員協議会」に所属し、地域の実情に合わせて福祉に関する幅広い活動を行っています。

また、民生委員・児童委員の中から厚生労働大臣に指名されて、児童福祉に関する事項を専門に担当する主任児童委員がいます(平成29年3月末現在で全国に約2.1万人)。

民生委員・児童委員、主任児童委員は、地域住民であるみなさんと同じ立場で相談にのり、必要であれば福祉制度や子育て支援サービスを受けられるように関係機関へつなぐ役割を果たします。

<7つの活動>

活動イメージ図

社会調査活動

住民が抱えている個別の問題とそのニーズを常に把握します。

相談活動

相手の立場に立ち、誠意を持って、相談・助言を行います。

情報提供活動

福祉制度や各種サービスなどの情報を住民に提供します。

連絡通報活動

相談者と福祉関係機関との橋渡しを行い、お互いの連携を図ります。

調整活動

サービス提供について、関係機関や施設と連携・相談しながら調整をします。

生活支援活動

地域の関係機関や住民と連携して、要支援者を支援する活動を行います。

意見具申活動

活動を通じて得た問題点や改善策を関係機関などに意見を提起します。

 民生委員・児童委員に相談したいときは?
    ~お住まいの市区町村にお問い合わせください~

高齢者や障害をお持ちの方への支援が必要なとき、子育てや介護での心配ごとや不安といった困ったことがあるときは、お住まいの地域の民生委員・児童委員、主任児童委員へお気軽にご相談ください。

前述のとおり、民生委員・児童委員、主任児童委員には守秘義務があり、相談した方の秘密は守られます。

地域の民生委員・児童委員、主任児童委員について知りたい場合は、役場健康福祉課(ファミリーセンター内)までお問い合わせください。

また、現在の各自治会における民生委員・児童委員は、下記ページから確認できます。

関連リンク等

このページは政府広報オンラインの情報を元に作成しております。