八百津町では、次のような予防接種を行っています。対象は、八百津町に住民登録のある方です。
主に乳幼児から20歳までに受けていただける予防接種です。八百津町で生まれた場合、赤ちゃん訪問時に予診票をお渡ししています。子どもは発育と共に外出の機会が多くなり、感染症にかかる可能性も高くなります。予防接種に対する正しい理解の下で、接種にお出かけください。
他の市町村から転入された方・予診票を紛失された方は、予診票をお渡ししますので、母子健康手帳をお持ちの上、八百津町保健センターまでお越しください。
各ワクチンの接種時期につきましては、厚生労働省HP「予防接種・ワクチン情報」(外部リンク)のページをご確認ください。
主に65歳以上で受けていただける予防接種です。
高齢者インフルエンザは接種期間が秋から冬に決められていますが、65歳以上の方ならどなたでもシーズン1回、毎年受けていただけます。
高齢者肺炎球菌、帯状疱疹は対象者が決められていて、一生に一度決められた年にしか接種できません。
予防接種にはそれぞれ定められた時期があります。月齢や間隔を確認して受けてください。
対象月齢になったら予防接種の計画を立てて、医療機関に予約を入れます。一度に何本も打つ場合もありますから、医師とよく相談してください。また、任意接種を同時に行える場合もありますので、何の予防接種を受けるのか、保護者が主体的に考えて受けましょう。
チェックポイント
わからないことがあれば、質問をメモにしておきましょう
子どもの予防接種は医療機関で受けてください。
完全予約制ですので、必ず予約をしてから予防接種を受けてください。取り扱いのないワクチンもありますので、ご注意ください。
1. 加茂医師会の医療機関以外にかかりつけ医がいる方
2. やむを得ない事情により加茂医師会の医療機関で予防接種を受けることが困難な方
これらの方は岐阜県内の協力医療機関で予防接種を受けることができます。(広域化予防接種事業)
定期予防接種の広域化について(岐阜県公式ホームページ)
障がいや病気の治療のため標準的な接種が難しい場合は、主治医と相談しながらすすめていきますので、直接ご相談ください。
五種類のワクチンを混ぜたものでジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブを予防するために行います。
生後2ヶ月から90月未満
20日以上の間隔をおいて3回接種
1期初回(3回)終了後12ヶ月から18ヶ月の間に1回接種
ロタウイルスは感染症胃腸炎の原因となるウイルスの一つで、乳幼児期にかかりやすい病気です。
主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることもあります。
ロタウイルスワクチンの接種を受けることで、重症化予防にも効果があるとされています。
ロタウイルスワクチンには、ロタリックス(1価ワクチン)とロタテック(5価ワクチン)の2種類があります。どちらも経口による接種を行います。両方とも予防接種の効果は同じです。
どちらのワクチンにおいても、1回目は生後14週6日までに接種してください。1回目と同じワクチンで接種を完了してください。
接種後は「腸重積症」に気を付けましょう。腸重積症は、腸の一部が隣接する腸管にはまり込む病気で、速やかな治療が必要です。ワクチン接種後(特に初回接種後)1~2週間くらいの間は、かかりやすくなると報告されています。次のような様子が一つでも見られるときは、医療機関を受診しましょう。
0歳児は月齢が進むと「腸重積症」という病気にかかりやすく、ロタウイルスワクチンの接種を受けることによっても接種後1~2週間は、腸重積症のリスクが増すと言われています。できるだけ腸重積症の起こりにくい時期に接種を受けていただくために、初回接種を生後14週6日までに済ませてください。生後15週0日以降の初回接種はおすすめしていません。
B型肝炎ウイルスの感染により起こる肝臓の病気です。B型肝炎ウイルスへの感染は、一過性の感染で終わる場合と、そのまま感染している状態が続いてしまう場合があります。(この状態を持続感染=キャリアといいます)
キャリアになると慢性肝炎になることがあり、そのうち一部の人では、肝硬変や肝がんなどの命に関わる病気を引き起こすこともあります。
B型肝炎ワクチンは不活化ワクチンです。このワクチンを接種することで、体の中にB型肝炎ウイルスへの抵抗力(免疫)ができます。免疫ができることで、一過性の肝炎を予防できるだけでなく、キャリアになることを予防でき周りの人への感染も防ぐことができます。
1歳に至るまでの間にある方
1歳の誕生日前日までの間に3回接種
※母子感染予防のために、HBs人免疫グロブリンと併用してB型肝炎ワクチンの接種を受ける場合には、健康保険が適用されるため、定期接種の対象外となります。
ヒブ(インフルエンザ菌b型)は、中耳炎・副鼻腔炎・気管支炎などの表在性感染症のほか、髄膜炎・敗血症・肺炎などの重篤な全身感染症を起こす、乳幼児にとって問題となる病原細菌です。Hibによる髄膜炎は、ワクチン導入以前は年間400人が発症し約11%が予後不良と推定されていましたが、ワクチンの普及で激減しました。
乾燥ヘモフィルスb型ワクチン(Hibワクチン・製品名アクトヒブ)は不活化ワクチンです。副反応は接種部位の発赤・脹れ・しこり・痛みが中心ですが、発熱・不機嫌・食思不振なども認められています。
なるべく生後2か月から接種を開始しましょう。接種上限は生後60か月に至るまでです。
接種開始年齢によって、回数、間隔などのスケジュールが異なりますので、注意してください。
初回接種は、対象年齢内(1歳未満)であれば56日を超えても定期接種として接種できます。追加接種は、対象年齢内(5歳未満)であれば初回接種終了後13か月を超えても定期接種として接種できます。
ただし、「生後2ヵ月~7ヵ月未満開始」と「生後7ヵ月~1歳未満開始」の初回接種は、生後12ヵ月を超えた場合は行いません。この場合の追加接種は初回接種最後の注射より27日以上の間隔をおいて行います。
肺炎球菌による化膿性髄膜炎の罹患率は、ワクチン導入前は年間150人前後が発症していると推定されていました。致命率や後遺症例(水頭症、難聴、精神発達遅滞など)の頻度はヒブによる髄膜炎より高く、約21%が予後不良とされています。現在はワクチンが普及し肺炎球菌性髄膜炎などの侵襲性感染症は減少しました。
子どもに接種する肺炎球菌ワクチンは、沈降13価肺炎球菌結合ワクチン(製品名プレベナー13)という不活化ワクチンで、子どもで重い病気を起こしやすい13の血清型に対応しています。
生後2ヵ月~5歳未満児
※なるべく生後2ヵ月から接種を開始しましょう
「生後2ヵ月~7ヵ月未満に開始」した場合および「生後7ヵ月~1歳未満に開始」した場合の初回接種は、生後24ヵ月に至るまで接種ができます。
ただし、「生後2ヵ月~7ヵ月未満に開始」した場合で初回2回目の接種が生後12ヵ月を超えた場合は、初回3回目の接種は行いません。この場合の追加接種は初回2回目から60日以上の間隔をおいて行います。
四種類のワクチンを混ぜたものでジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオを予防するために行います。
ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。のどや鼻に感染し、高熱・のどの痛み・犬が吠えるような咳・嘔吐などが症状です。予防接種の普及により国内の患者発生数は0が続いています。
百日せき菌の飛沫感染で起こります。普通のかぜのような症状で始まりますが、咳がひどくなり顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになると、咳のあと急に息を吸い込むので、笛のような音が出ます。熱は通常出ません。肺炎や脳症などの重い合併症を起こしやすく、新生児や乳児では命にかかわることもあります。
土の中にいる破傷風菌が、傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると菌の出す毒素のために、筋肉の強直性けいれんを起こします。口が開かなくなる症状から全身のけいれんに進み、治療が遅れると死に至ることもある病気です。
ポリオ(急性灰白髄炎)は「小児まひ」と呼ばれ、日本でも1960年代前半までは流行を繰り返していました。ポリオウイルスが口から入り腸で増殖するので便中に排泄され、ヒトからヒトへ感染します。感染した人の0.05~0.1%の割合で手足のマヒを起こし、一部の人にはマヒが残ります。
ジフテリア百日せき破傷風不活化ポリオ4種混合ワクチン(DPT-IPV)はジフテリア菌の出す毒素を無毒化したものと、百日せき菌の病原性をなくしたものと、破傷風菌の出す毒素を無毒化したものに、ポリオウイルスの病原性をなくし、免疫をつくるのに必要な成分を混合してつくられた不活化ワクチンです。副反応は、注射部位の発赤・脹れ・しこりが主で、通常高熱は出ません。
生後2ヶ月から90ヶ月未満
20日から56日の間隔をおいて3回接種
1期初回(3回)終了後12ヶ月から18ヶ月の間に1回接種
結核菌の感染で起こります。結核に対する抵抗力(免疫)は、お母さんからもらうことができないので、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配があります。乳幼児は結核に対する抵抗力が弱いので、かかると重い後遺症を残す可能性があります。
BCGは牛型結核菌を弱毒化して作ったワクチンです。BCGは生ワクチンです。
生後1歳未満の方(標準的には、生後5月から生後8月の間に1回接種)
接種方法は、わが国では管針法といってスタンプ方式です。
※このときワクチンが体内に入るように強めにしっかり押されるので、赤ちゃんをしっかり抱いていてください。
※スタンプには9本の針がついているので、合計18個の針の穴がつきます。
※接種後は、ワクチンが確実につくように、日陰で自然に乾燥させます。10分程度で乾きますので、乾く前に触ったりしないでください。また、服を着るときもつかないように注意します。
BCGワクチンを接種してから10日くらい経つと、針の痕に一致して発赤や硬結が生じ、その後化膿してかさぶたを作ることがあります。このような反応は、BCGワクチン接種後には一般的にみられるものであり、特に接種後4週間頃に最も強く現れるとされています。通常は、接種した場所を清潔に保つことでこれらの症状は治りますが、3ヵ月以上に渡りジクジクしている場合や、針の痕が互いに癒合して大きな潰瘍になってしまった場合には、まれに治療をすることもありますので医療機関を受診してください。
結核に感染している人にBCGワクチンを接種した場合、接種してから1週間~10日以内(多くの場合は3日以内)に同じような症状がみられることがあります。一種のアレルギー反応によるものと考えられていますが、このような現象を「コッホ現象」と呼びます。コッホ現象は結核菌に似た菌(非結核性酸菌)に感染した場合でも発生することがあるので、必ずしも結核に感染していることを意味するわけではありませんが、このような症状が発現した場合には、速やかに接種医療機関を受診してください。
麻しんと風しんの2種類のワクチンを混ぜたものです。
麻しんウイルスの感染によって起こります。感染力が強く、飛沫・接触だけでなく空気感染もあり、予防接種を受けないと多くの人がかかる病気です。潜伏期間は約10日で、主な症状は高熱、せき、鼻汁、めやに、発疹です。合併症には気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎(1000人に1~2人)、亜急性硬化性全脳炎(10万例に1~2例)があり、かかった人の数百人に1人が死亡します。
風しんウイルスの飛沫感染によっておこります。潜伏期間は2~3週間で、軽い風邪症状から始まり、発疹、発熱、後頸部リンパ節の腫脹などが主症状です。発疹も熱も約3日で治るので「三日ばしか」とも呼ばれることがあります。合併症として関節痛、血小板減少性紫斑病(3,000人に1人)、脳炎(6,000人に1人)などが報告されています。
大人になってからかかると重症になります。妊婦が妊娠早期にかかると、先天性風しん症候群(先天性心臓病・白内障・聴力障がい・発育発達遅延など)の子どもが生まれる可能性が高くなります。
1歳以上2歳未満の間に1回接種
年長児に1回接種(5歳以上7歳未満の者であって小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある者)
水痘は、水痘-帯状疱しんウィルスに初めて感染した時に見られる急性の感染症で、直接接触、飛沫あるいは空気感染によって広がる最も感染力の強い感染症のひとつです。潜伏期は通常2週間程度(10~21日)で、発熱・発疹・水ぶくれが主な症状でかゆみを伴います。通常1週間程度で自然に治癒しますが、まれに脳炎や肺炎、肝機能の異常があったり、皮膚から細菌が感染して化膿したり、敗血症などの重症の細菌感染症を合併することもあります。
学校保健安全法施行規則等に基づき、保育所・幼稚園・学校への登園・登校は、すべての発疹がかさぶたとなるまで停止となります。
水痘-帯状疱しんウィルスを弱毒化して作った生ワクチンです。副反応はほとんど認められませんが、時に発熱・発疹、まれに注射部位の発赤・脹れ・しこりがみられます。
生後12月から生後36月未満の方(1歳から3歳の誕生日前日まで) ※3ヵ月以上の間隔をあけて 2回 接種。
生後12月から生後15月になるまでの期間
1回目接種終了後6ヵ月から12ヵ月までの間隔
主にコガタアカイエカ(水田等に発生する蚊の一種)によって媒介され、日本脳炎ウイルスの感染によっておこる中枢神経(脳や脊髄など)の疾患です。東アジア・南アジアにかけて広く分布する病気です。ブタなどの体内で増えたウイルスの感染なので、ヒトからヒトへの感染はありません。
乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンは不活化ワクチンです。副反応は発熱が最も多く4.3%程度と報告されています。
生後6月から生後90月未満
9歳以上13歳未満(小学4年生に通知します)
3歳の時に6日~28日(1~4週間)の間隔をあけて2回接種
2回目終了後、おおむね1年の間隔をおいて(4歳の時に)1回接種
1回接種
平成17年5月30日から平成22年3月31日まで、日本脳炎の予防接種の積極的な勧奨が差し控えられました。
その後、新たなワクチンが開発され、現在は通常通り受けられるようになっています。この期間内に接種機会を逃した可能性のある方は、特例として定期予防接種を受けることができます。
平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの20歳未満にある方で、第1期、第2期が終了していない方。
※平成19年4月2日から平成21年10月1日生まれの方を対象とした特例接種については、全員が接種制限である年齢を超えたため、終了しました。
詳しくは、以下をご覧ください。
蚊に刺されないように注意しましょう
虫よけスプレーや蚊取り線香などを利用し、肌を露出しない服装を心がけましょう。 特に蚊の発生が多い水田地帯やブタなど動物を飼育している地域では、防虫対策を忘れないでください。 中国や韓国では、夏から秋に、インド北部やネパールなどでは6月から9月頃の雨期に、蚊の発生が多くなります。 他の熱帯地域では、年間を通して防虫対策を忘れないでください。
日本脳炎ワクチンの追加接種
定期の予防接種を完了していても、予防接種の有効期間は3〜4年といわれています。この期間を経過した後に、流行地域(特に農村部)に長期間渡航される方は、追加で1回接種し、以後3〜4年ごとに接種することが勧められます。 虫よけスプレーや蚊取り線香などを利用し、肌を露出しない服装を心がけましょう。
乳幼児期に接種したジフテリア・破傷風(三種混合・四種混合に含まれています)の免疫力を高めるために、二種混合ワクチンにより予防接種を行います。
三種混合1期または四種混合1期の接種を全く受けずに、11歳~12歳になって初めて2期の接種を1回だけ受けても免疫はできません。予防接種の回数が不足している方は、保健センターまでご相談ください。
ジフテリア破傷風2種混合ワクチン(DT)は不活化ワクチンです。接種する量は0.1mlと少量ですが、注射部位の発赤・脹れ・しこりが約31%と多く認められています。数日で自然に軽快することがほとんどです。
11歳~13歳未満の方(小学6年生に通知します)
子宮頸がんは、発がん性のヒトパピローマウィルス(HPV)というウィルスの持続的な感染が原因となって発症します。性交経験がある女性であればだれもが感染する可能性があります。
100種類以上の遺伝子型があるHPVの中で、特に発がん性が高いタイプの感染が問題となります。近年20~40歳代の子宮頸がんが増加傾向にあり、その約70%はHPVの感染が原因とされています。
HPVに感染してもほとんどの場合ウィルスは自然に排出されてしまいますが、長期間感染が続く場合があり、ごく一部のケースで数年~数十後に前がん状態を経て子宮頸がんを発症します。ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によって前がん病変を早期発見することで子宮頸がんを予防します。
HPVワクチンは2種類あります。1回目に接種したワクチンと同じワクチンで3回接種してください。
1回目の接種から6月の間隔をおいて1回行う。
シルガード9
16型、18型、6型、11型
31型、33型、45型、
52型、58型
標準的な接種方法として、2月の間隔をおいて2回行った後、
小学校6年生~高校1年生に相当する年齢の女性(中学1年生に通知します)
高校1年生相当の年度の3月31日まで
小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)(pdf形式:3438KB)
小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)(pdf形式:4049KB)
HPVワクチンの接種を受けた後は、体調に変化がないか十分に注意してください。
HPVワクチン接種を受けた方へ(pdf形式:1274KB)
厚生労働省(ヒトパピローマウイルス感染症)
キャッチアップ接種の期間は令和7年(2025年)3月31日まででしたが、令和6年の夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃる状況等を踏まえ、以下の条件を満たす方のみ公費で接種を受けることができる期間が延長になります。
下記の全てに該当する方
平成9年度から平成20年度生まれの女性
令和4年4月1日から令和7年3月31日までの間に、HPVワクチンを1回または2回接種をしていて、接種が完了していない方
令和7年4月1日から令和8年3月31日
接種には予診票が必要です。紛失等で予診票がない場合は、保健センターへ予約する前にお問い合わせください。